感染性結膜炎
**ウイルス性結膜炎**
ウイルス性結膜炎(ウイルスせいけつまくえん)は、目の表面を覆う結膜という部分がウイルスに感染して炎症を起こす病気です。結膜は、眼球とまぶたの内側を覆う薄い膜で、目の健康にとって重要な役割を果たします。ウイルス性結膜炎は、特に感染力が強く、他の人にうつりやすいことが特徴で非常に感染力が強いです。
ウイルス性結膜炎は、以下のようなウイルスによって引き起こされることが一般的です。
・アデノウイルス – 最も一般的な原因で、特に秋冬に流行します。
・エンテロウイルス – 夏に流行しやすいです。
・ヘルペスウイルス – まれに原因となり、角膜にも影響を及ぼすことがあります。
**細菌性結膜炎**
目の表面を覆う結膜が細菌によって感染して炎症を起こす病気です。ウイルス性結膜炎と同様に、目が赤くなったり、痛みを感じたりするなどの症状が現れますが、細菌による感染が原因となっています。細菌性結膜炎は、通常、片目から始まることが多いですが、放置しておくと両目に広がることがあります。
細菌性結膜炎を引き起こす主な細菌には以下があります:
・黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
・肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)
・インフルエンザ桿菌(Haemophilus influenzae)
・淋菌(Neisseria gonorrhoeae) — 特に新生児や免疫力が低下している成人で問題になることがあります。
・大腸菌(Escherichia coli)
細菌性結膜炎は、通常、これらの細菌が目に入ることによって発症します。手指やタオル、枕カバーなどの汚れたものを通じて感染が広がることが一般的です。