硝子体注射治療について
加齢黄斑変性症、眼底出血(網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症)に伴う黄斑浮腫、病的近視による特発性脈絡膜新生血管 などに対して、抗VEGF剤を硝子体腔に投与する治療を行っています。黄斑浮腫の改善等により、視力回復が期待できますが、改善した状態を維持するためには、継続的な注射治療が必要です。
また、加齢黄斑変性での注射治療は初めの3カ月については導入期として、毎月の投与が推奨されています。
治療剤が高額であるため(1回1眼の注射で約15万円の薬代が必要。保険適応治療ですが、3割負担でも備品代込みで5万円程度必要です。)、治療回数は眼底の状態を確認の上、ご相談して決めていきます。
硝子体注射は、次のような眼疾患に対して行われることが多いです
加齢黄斑変性症(特に滲出型):加齢による網膜の中心部(黄斑)の異常血管や腫れを抑える目的
糖尿病黄斑浮腫:糖尿病による網膜の浮腫や血管の異常を抑える目的
網膜静脈閉塞症:網膜静脈の血流障害によって生じる浮腫や出血を抑える目的